ous">介護、療養施設内の24時間の流れ

介護、療養施設内の24時間の流れ

仕事

介護の仕事と言っても色々あります。

ここでは老人健康保険施設、特別養護老人ホーム、退院する見込みが立たない患者のお世話をする精神病院、療養型病院の認知病棟等の24時間の流れをお話ししたいと思います。
(施設によっての違いがありますことをご了承ください)

介護の仕事を考えている方から、家族を施設に入所させるかを悩んでいる方の参考にしていただければ幸いです。


特にこの2年間家族が入所しているにもかかわらず、面会も出来ず施設の中にすら入ることも許されていない状況が続いています。最後まで会うことが出来なかったご家族もいらっしゃると思います。
限られた時間と場所の中で、どのような生活を送っているのかをご紹介したいと思います。

1日の流れは早番、日勤、遅番、夜勤の4つの勤務形態で動いています。
どの勤務も少しづつ被りながら業務のバトンを渡して繋げていきます。



仕事は分かり易いように時間の流れで追っていきます。
どの立場の方でも、1日の流れを分かり易くお伝えしたいと思います。、

朝~昼

AM6:00~7:00

服を整え、患者をホールに誘導する。

NC(ナースコール)があれば対応します。

トイレに行きたい方の排泄介助も同時に行う。

歩行困難な患者は車椅子に移乗し、ホールに誘導します。

綺麗に消毒された義歯の装着をします。

自立されている患者は朝食までテレビを見たりして自由に過ごします。

朝ご飯のお茶の準備をします。
その際、嚥下の悪い方のお茶をその人に合ったとろみ剤(誤嚥性肺炎の予防)で調整します。

どの時間帯でも、NCがあれば対応しながらの業務は続きます。

7:00~8:00

早番が来ます。

朝食が終わるまでの一番忙しい時間です。

主に介助が必要な人の準備をする。エプロン、歯磨きセット、おしぼり等を食席に配ります。

まだ寝ている方、くつろいでいる方全ての患者に声をかけて準備をします。

食前の薬がある方には誤薬防止のためにNS(ナース)のそばで確認作業をする。

朝食を食べる準備をしていきます。

8:00~9:00

朝食の時間です。

介助さんにお配りし、ご自分で食べることが出来ない人の食事介助をします。

介護施設では食事介助の人数も多く、一人で数人の食事介助をしなくてはなりません。

詰まらせている人は居ないか?摂取できているか?周りの患者を見守りながら進めます。

食べ終わったひとから口腔ケアーに入ります。

9:00~10:00

日勤が来ます。

夜勤はここで日勤にバトンタッチして業務が終了します。

患者の朝食が終わり、向かうはトイレです。
NCはもう止まりません。
オムツ以外の患者をトイレ誘導して、排泄介助を行います。
オムツ装着している患者を部屋のベッド臥床させ、オムツ交換をします。

入浴日であれば、日勤はその日入る患者を把握しお入浴介助に入ります。
老人施設では1人週2回、決められた人数、決められた曜日に入ります。
日勤者は、浴室の中で介助をする中介係と脱衣所で着脱や誘導をする外介に分かれます。

病院はそれぞれ違いがありますが、療養型の病院であればほぼ同じとだと思います。

リネン交換の日は、枕カバー、シーツ、包布を外し新しい物に交換します。(週一回)

曜日によって違いがありますが、このサイクルは一番重要であり一番大変な仕事になります。

この間もNCは鳴り続き、日勤のスタッフが一番忙しい時間となります。

10:00~12:00

早番は10:00の水分を用意し、患者に提供します。

早番はパントリーを主に担当するため、食事前の準備から片付けまでを担当します。
日勤者と協力しながら業務を進めていきます。

AM11:30、早番はお昼の準備を終えて日勤者よりも一足先に昼休憩に入ります

遅番が入る時間です。
お昼休憩に入った早番に代わりフロアーを見守ります。

昼~夕

12:00~13:00

お昼ご飯の時間です。

食べた摂取量を記入していきます。

日勤者と遅番が協力して食事介助、口腔ケアー、をしていきます。

お昼休憩を終えた早番が出てくると、日勤者がお昼休憩に入ります

13:00~14:00

昼食を食べ終わり、朝食後と同様に口腔ケアートイレ介助を行います。

トイレを済ませた後の患者を部屋に誘導し、おやつまでの時間ゆっくり休んで頂きます。。

14:00~15:00

午後のオムツ交換の時間です。

午後に入浴する方も居るため、日勤数名の担当者は入浴介助に入ります。

その他のスタッフはレクレーションを行ったり、雑務を行っていきます。

おやつを食べる患者は全員ホールの食堂に誘導します。

遅番はオムツやシーツ、病衣など必要な物の補充をしていきます。

15:00~16:00

AM15:00、おやつの時間です。

施設では厨房から上がってきた同じものを食べます。
料金には、おやつ代として組み込まれているからです。
介助さんのおやつ(食べやすくなっている)の食事介助に入ります。

病院では料金に組み込まれていない場合が多いため、患者が自分で売店で買ったものを食べています。
しかし精神病院などでは自分で管理することが出来ず、預かったものを毎日適量お出しして食べて頂いていることもあります。

16:00~17:00

おやつを食べ終わった順番にトイレ介助に入ります。
オムツの方は、ベッドに臥床させてのオムツ交換をしていきます。
オムツ交換を終えた人を離床させ、ホールに誘導します。

17:00~18:00

日勤の業務が終了します。
遅番夜勤者にバトンが渡ります。
スタッフの人数も少なくなり、少しピリッと張り詰めた空気に変わります。

施設、病院の夕飯は早いです。
夕飯準備に入ります。
お茶を配ったり、エプロンを配ったりしながら患者を食堂に誘導します。

夕~夜

18:00~19:00

夕飯の時間です。

ご自分で食べられない患者の食事介助をします。
スタッフの人数が少ないため、一人で数人の食事介助に入ります。
食べ終わった患者の食事摂取量を記入していきます。

夕飯を食べ終わった患者の口腔ケアーをします。
義歯使用の患者でご自分で管理出来ない方は、洗浄消毒をするため預かります。
介助に入るほとんどの方が預かりの対象になります。

19:00~20:00

口腔ケアーを終えた患者はトイレに向かいます。
遅番と夜勤2人でトイレ介助から就寝介助まで行います。
朝と同様NCが鳴り続け、最も忙しい時間です。

ポータブルトイレを使用する患者のベッド横に設置します。
パジャマの着替えを手伝ったり、オムツ交換をします。

就寝介助が終わると、夜勤は夕飯休憩に入ります。
遅番は、その間フロアーの見守りとNC対応をします。  

20:00~21:00

遅番は業務終了です。

自立した患者は、消灯時間まで好きなことをして過ごします。

介助さんはベッドでお休みになられています。

しかし、トイレに行かれる方のNCは一晩中鳴り続けます

オムツは使用していないが、歩けない患者は意外と多いです。
高齢になると頻尿になり、一晩に何回もトイレ介助が必要になります。

22:00

オムツ交換の時間です。

夜勤の介護職員の人数は、フロアーの患者人数で違います。
(法律で決まっている規定人数があります)

スタッフは順番に休憩に入るため、一人でフロアーの見守りとNC対応をします。

1時間に一回の巡視があります。
各部屋を回り急変者は居ないか、転倒されている方は居ないか、
良眠できているかを朝まで見回り、何かあれば記録します。

深夜~朝

冬場は乾燥が酷くインフルエンザ予防のため、乾燥機の水の補充をする場合もあります。

2:00

オムツ交換の時間です。

休憩者の交代時間です。

鳴り続くナースコール

日中の活動量が少ないため、不眠の患者は多くNCは鳴り続けます。

スタッフはステーションで記録業務をしますが、座る暇が無いほど忙しいです。
病院も施設も朝が早く、朝4:00にもなると早起きの方が起き出して来ます。

安全に朝を迎えられるよう見守ります。

5:00

休憩者が出てきて皆揃います。
夜勤最後のオムツ交換の時間です。

オムツ交換をし、自立していても出来ない人の洋服の着替えを手伝います。
介助の人も家族の要望があれば、パジャマから服に着替えます。

6:00

時間との勝負が始まります。

身支度を整えた患者をホールに誘導します。
トイレからのNCは鳴り続けます。

毎日この流れが続きます。

施設選びは慎重に…

1日の生活の中にはこれだけ色々と詰まっっています。
施設の質の良し悪しが顕著に出てきます。
老人健康施設は入所されている場合、退所が自由となっています。
しかし、特別養護老人ホームはそうはいきません。
ターミナル、終の棲家となるのです。
是非ともその人に合った施設を選んであげたいものです。

まとめ

施設の中は思っている以上に激務です。
忙しく激務であるが故良い施設だとも言えます。

患者のことを考え、患者やご家族の要望を叶えようとすれば大変です。
どこの施設でも一番大きな問題となっています。
出来るギリギリのところで頑張っています。

1日を通してみても、オムツ交換が多いことに驚きますがこれは最低限の数です。
オムツ交換の前後にはトランスがありますから、この回数だけでも大変です。

立場を変えて1日を見直してみて頂きたいと思います。
介護の仕事が魅力ある仕事にに変わっていくことを期待しています。




夕飯を食べ終わった患者の口腔ケアーをしますが。
義歯使用の患者でご自分で管理出来ない方は、洗浄消毒をするため預かります。
介助に入るほとんどの方が預かりの対象になります。口腔ケアーを終えた患者はトイレに流れます。
オムツ着用の患者はそのままベッドで誘導し、就寝介助に入ります。
パジャマに着替える方の介助とオムツ交換です。

朝と同様とても忙しい時間となります。
少ないスタッフでトイレ介助、オムツ交換、就寝介助をします。
特に従来型の施設では、少ない人数のスタッフが40~70人の患者のお世話をしています。20:00~21~00                  深夜~2:05:00

タイトルとURLをコピーしました