手抜きをすると、罪悪感を持ってしまうのが日本人。
どうして手抜きだと決めつけてしまうのだろう?
簡単に、迅速に相手が苦痛を感じず喜ぶのであれば、もはや手抜きではない。
良い方法だ!
介護の大変を感じる場面5選
- オムツ交換
深夜のオムツ交換。 - 入浴
お風呂に入れるが、一人では洗えない。 - 食事介助
何%自分で食べられるか? - トイレ介助
間に合わない。頻尿。 - 車椅子とベッドへの移乗
足が少しでも床に付いてくれるだけでも違う。
良い方法と手抜きの境目は何が違うのだろうか?
良い方法
- 時間の短縮が出来る。
- 手間がかからない。
- お互い不快感がない。
- 汚さない。
- 身体への負担がかからない。
悪い手抜き
- 自分は楽だが、相手が苦痛と不快を伴う。
- やってはいるが、目的が達成されていない。
- 相手のことは考えていない。
- 弊害として、何らかの形で悪い影響が出ている。
悪い手抜の背景に在るもの
介護というものは、相手を思いやる気持ちが無ければ出来ないのです。
特に自宅で身内の介護をしている方は、本当に愛情があってこそ出来ることだと思う。
その愛情深い素晴らしい介護をしている方に、応援のエールを送ります。(^O^)/
しかし残念なことに愛情があっても気持ちが伝わらず悩みを抱えている方も多いのです。
もちろん、悪い手抜きをしていてイライラを感じているのなら、今すぐにでも区役所の相談窓口に行って助けを求めてください。
今まで良く頑張りました。
お金を心配されてギリギリまで頑張ってしまう人も多くいますが、解決策は必ずあります。
1人で悩みを抱え込まないで下さい。
家で最後まで見られないことが罪悪感となっている方も居るでしょう。
地方に行くほどこの考えが未だ多く残っているようですが、その考えは条件によって様々です。
介護は思っている以上に大変な事なのです。
環境や介助者本人の性格、病状によりそれぞれ違いがあるということを知って下さい。
大変な事はプロに任せて、自分は良い時間だけを共有してあげればいいのです。
楽しい時間をたくさん作ってあげましょう。
在宅介護! 良い手抜き方法5選
- オムツ交換
深夜のオムツ交換はなるべく自分も休む。
寒い冬、介助者は布団をめくられて嫌なおもいをしています。
かといってオムツ交換に入らなければ、漏れによる汚染で服の更衣、シーツ交換まで夜間にすることとなります。
オムツ交換によって起こされた人が再入眠できず、お互いに疲れてしまう原因にもなります。
3枚のパッドを使用し、朝までゆっくり休む。
女性の場合
テープ止めのカバーに2枚重ねてパッドを敷く。
普通に装着する。
残り1枚のパッドでジャバラを作り陰部に縦に装着する。
後は普通に装着して終了。
その人の尿量によるが、多くなければ朝まで見なくても大丈夫な場合もあります。👌
多ければ中1回ジャバラの交換をします。
朝はジャバラと中当て1枚を外します。
(夜間の就寝時のみ)
男性の場合
テープ止めのカバーに1枚中当てパッドを敷く。
中当てパッドで陰茎を下から包み込む。
包んだパッドの上からもう1枚を腹に横渡しにして、漏れをキャッチする。
男性は必ず中1~2回は交換しなければ漏れてしまいます。
介護の現場でも、毎時間オムツ交換を基本として入っています。
それが生存確認にもつながっている場合もあります。
しかし、中には夜間ゆっくり休めない患者が居ます。
夜間になると極端に尿量が増し、毎晩全更衣、シーツ汚染をしてしまう人。
オムツ交換で覚醒してしまい、朝まで大声を出してしまったり、徘徊が始まったり、…
その方たちの夜間の排泄介助の入り方、汚染を防ぐ方法を在宅で介護されている方の参考に役立てて頂ければ嬉しいのです。
(※肌トラブルが無い場合に限ります)
- 入浴
肌が弱い高齢者はゴシゴシ洗いはしない。
垢すりやタオルは使用しない。
ゴム手袋で洗う。(ホームセンターで買える薄手の使い捨てゴム手袋)
手に直接ボデイソープを付け、手のひらだけで洗っていく。
指の間の細かい部分にもスッと入り洗いやすく、短時間で洗えて肌を傷つけない。 - 発泡性エプロン使用のお薦め。
タオルや長いナイロン製のエプロンは撥水性に乏しく、洗うのも手間が掛かりる。
乾燥にも時間がかかるため、1日に何枚か使用することになる。
発泡性のエプロンは受け口も付いていて、食べこぼしもキャチしてくれる。
自分で食べることが満足感に繋がり、同じ時間に食事を楽しむことが出来る。
流しのスポンジでサッと流せて、乾燥も早い。 - 移動
車椅子を使用しない場合は、手をついて歩けるように家具などを利用して狭くしてあげる。
車椅子の場合は、L字バーの使用を検討する。
ベッド柵がL字型に開閉出来て、ベッドとの移乗の際手すりとして使用できる。ベッドレンタル時に一緒に申し込むと良い。 - トイレ介助
夜間起きるのが1~2回程度であって、下着を汚さなけれポータブルトイレを利用することにより
トイレに行く作業が軽減されます。
立った時に既に尿汚染があり間に合わない場合は、お互いの為にも本人の承諾を得て夜間のみオムツを装着をすることをお勧めします。
安眠できず、日中の過ごし方まで変わってしまい悪循環になってしまいます。
限界点を知る
下着を汚してしまうのに、紙パンツ、オムツ装着を嫌がる人…
日中も頻尿で、1時間待たずトイレを訴える人…
介助拒否がある人…
穏やかな人であれば、家族は限界まで答えようとしてしまう。
このような人は、どんなに愛する家族でも介助者を疲れさせてしまいます。
目を離すことも出来ず、イライラする原因を作ってしまいます。
自分が病気になってしまったら、本末転倒。
専門の施設での対応を考える時に来ています。
お互いの幸せを守るために、罪悪感を捨てて相談してみましょう。
まとめ
ここで紹介していることは、在宅で介護されている人への応援です。
愛する家族だからこそ、家族全員の幸せを守らなければならないのです。
最後は辛いが家から離れ、多くの人は病院や施設のお世話になるのです。
誰もが苦痛を感じることなく日々を過ごせれば、お互い家族は幸せです。
在宅介護をされている方の参考にしていただけたら幸いです。