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肩の荷を下ろすとき

家族

昨日、娘に誘われて岩盤浴に行って来た。
連休ということもあり、夜の9時を過ぎていたのにも関わらず、とても混雑していた。
空いてきたのは午前0時を過ぎた頃だった。
いつものように、始めは岩盤浴からだ。子供は入れないため、比較的空いている。
ここは、6部屋に色々なテーマの岩盤浴が楽しめる。
はじめは汗をかくのに少し時間がかかるが、汗をかき始めると止まらない。
普通のサウナとは違い低温だが、横になっている背中からジワジワト伝わる岩盤からの熱は心地よい。20~30分横になっている間、目を閉じてヒーリングミュージックを聞いていると、心の中まで浄化されていく感じがする。まるで脳内だけは宇宙空間である。
そんな中で、自分が産まれてから記憶にある幼少期から現在に至るまでをゆっくりと回想することができた。
60年をいっきに見るのだから、長い時間が必要かと思いきや、あっという間である。
意識と記憶は、もの凄いものである。
自分の歩いてきた人生を前期、中期、後期、と分けてみた。

前期

神奈川県に生まれる。
父は教員で、母は専業主婦で厳しかった。
姉と弟がいるが、弟と私は双子であり、ごく普通の五人家族の中で育った。
ごく普通のことであるように通り過ぎた過去…
8ミリの映像の中の自分を思い出していた。
幼稚園の運動会での競技や踊りの相手が、母や父ではなくいつも先生だったとということ…
私の原点はそこにあるとおもう。

姉は初めての子、双子の相方の弟は初めての男の子…
おそらく私は手が掛からない、いや、手を掛けられていない子供だったのかと…
何でも自分で考えて、誰にも頼らずやっていたに違いない。
夏休みの宿題は、日記以外は前半に終わらせるタイプで、後は楽をする性格だ。

小学校の頃、弱虫だった弟を良く助けに行っていた。
守られることを知らない。常に誰かを守る側になっている。
母よ! 双子の私を優先に育てていたら人生が違っていたのでは❓

大学生の頃、友達が持っているものが羨ましくても、親には決して買ってとは言えなかった。
生活に困っていたわけでもなかったのだが、甘えることが出来ないのだ。
親は意外と子供が声を発しなければ、それでいいのかと思ってしまう。

アルバイトはしていたが、勿体なくて買えない。
作れるものは何でも手作りした。

都合が良い人間の誕生だ。

中期

ごく普通の恋愛結婚をした。
スキーに行った時の仲間の一人であり、中学の先輩でもあった。

好きな人と結婚し、子供も生まれ、6年ほどは幸せに過ぎていった。

脱サラ

ある日、主人から脱サラがしたいと言われる。これは大変と、主人の儀父母にも考えを改めるよう説得してもらおうと実家に駆け込んだところ…
「凄いね~」
「大したもんだ!」
と、我が息子を絶賛‼
あれよあれよと話が進み、コツコツ私が貯めた夢のマイホーム貯金が、会社を起こす準備資金に消えていった。

儀父母との同居と二世帯住宅


順調に2年が過ぎた頃、儀父母から同居したいとの話が出た。
儀父母は優しい人だったため、私は簡単にOKの返事をしてしまった。
会社を始めて間が無いので、このまま引っ越して来たいと伝えると、話が変わってきた。
儀父母の希望していることは、部屋はこれだけ欲しい、風呂場は大きくとか…❓❓❓
誰がお金を出すんだい❕
と言いたくなる場面も時々出てきた。

もちろん資金援助は一切ない。しかし、自分たちも賃貸住宅から持ち家への憧れがあったため話は進み、古い家を壊して、注文の二世帯住宅を建ててしまいました。

結局、10年ちょっとでその家は競売という形で失うこととなった。。

競売

バブルが終わり、会社が傾き始めた。
あれだけ傘を差し出していたのに、雲行きが悪くなるとサッと引っ込めるのは思っていた以上に早かった。
色々な選択の中で、自分たちのことばかり言っている主人や儀父母を助けることに限界を感じて、自分で覚悟を決めた。
家のローンが払えない。いや、払わない。もう嫌だ!

無理をして、無理をして、ローンを払ってきた。
ローンが払えなければ家が無くなることは誰もが知っている。
でも、いつも我慢をするのは自分だけ!
何かが狂いだしていて、誰にも止められなかった。
家が無くなったら離婚しよう…
そう思っていた。

その後手続きが進み、1年ほどで家を追われたのだった。

離婚?

義父は数年前に病気で他界していてた。
義母を連れての引っ越しは、私にはどうしても出来なかった。
義姉にぼろくそに言われたが、離婚しようとしている自分に何も怖いものは無かった。
毎日考えたし、主人とも話をした。

離婚したとして…
  • 確かに子供たちが一番お金が掛かる時期、一人で3人を育てていかれるのか?
  • いやいや、2人で力を合わせないと、自分が倒れたらどうする?
  • 主人の愛犬はどうする?
  • その他色々。
離婚しなかったとして…
  • 愛犬はどうする?
  • 息子と主人の車二台分の駐車場と借りるお金は?
  • 子供部屋は?
  • 戸建て賃貸を探せるか?
  • 私の通勤は?
  • その他色々

話し合いの結果、離婚は保留。
義母には悪いが、私はどこかで自分たちだけであれば、贅沢をしなければ何とかやれる気がしていた。

中古住宅購入

競売中、そんなに時間も無い中、いくつかの不動産屋を訪ねた。
自分たちの深い事情までが伝えられず、こんな時には地域の小さな不動産屋が良いと思っていたが、思うように進まないでいた。

思い切ってCMでも知られる大手不動産屋に入ってみると、奇跡の出会いがあった
その奇跡の出会いから、競売中にもかかわらず、駐車場2台付き、庭付き一戸建てを購入することが出来たのです。
勤続2年の息子が審査に通り、中古の家を買うことが出来たのです。
家族皆で住める家を手に入れることが出来たのです。

長男の結婚

結婚しないと言っていた長男が結婚した。

私みたいな強さを持っていて、お料理上手な可愛いお嫁さんです。
今では二人の子供を持つパパになりました。

悪さをして学校に何回呼び出されたことか…

その息子が今では子供を躾けています。
頑張れ~

息子のマイホーム計画

息子がマイホームを買いたいから、今の家の名義を外してほしいと言い出した。

当然、抵当権が付いていては、新しい家は買えません。
奇跡の出会いをした、あの大手不動産屋に助けを求めました。
通常近親者同士の不動産売買はできません。
話を聞いてもらった結果、売値と買値が変わらない、不正が無い状態と証明されました。
そして幸い、その不動産屋が入ったことで手続きを進めることが出来ました。
手続きは大変でしたが、どうにか息子の足かせを外してあげることが出来ました。
コツコツ働いて貯めたお金を頭金にして…
購入のために多くのお金が掛かりましたが、家族皆が住めたという感謝の気持ちで全て納得。
名義は私になりますが、今度こそ大切に守ってあげようと思います。

次男のガンとの闘い

60 年生きてきてこんなに辛かったことはない。
家族全員が闇夜の中に放り込まれた半年間だった。
今こうしてPCに向かい、その時のことを書けているのが奇跡である。。
精巣ガン(性腺外胚細胞腫瘍)という、聞いたことがない病名。希少ガンだった。
腫瘍の大きさ10㎝。
絶望的な数値を告げられ泣いた日々…

そして奇跡をこの目で見て、身体で感じた忘れられない産土神社を参拝した日…

無事に生還したことに感謝…感謝…感謝

後期

アグラオネマが家にやって来た


今でも働き続けているが、それを癒してくれるのがアグラオネマだ。
息子の新築祝いのお返しでもらった3株を増やすのが楽しくて仕方がない。
このアグラオネマが家にやって来たのがきっかけで、Instagramを始めました。
好きだったガーデニングも再開しています。
このブログも60の手習いで始めております。

この何もない、何も起きない幸せ…
大切な時間です。

まとめ

岩盤浴で横になりながら、ヒーリングミュージックを聞き…
有難いことに沢山の奇跡が自分に起きていて、助けてもらいながらここまで来たんだと実感します。

娘は34歳になりました。
親ばかと言われてしまいますが、結構美人なんです
結婚はしないと言っています。
小さいころから家のことを何でも手伝ってくれる家族思いのいい娘なのですが…
しかし、苦労を見せてしまったせいでしょうか…
結婚を望んでいない訳ではないのですが、理想が高すぎてお嫁に行かれません。
私も自分の人生だから好きに生きたら良いと言ってる反面、将来の心配をしてしまいます。

そして思うのです。
あれこれ考えるのは終わりにしよう。
もう肩の荷は下ろそう…

隣で横になっている娘に、上手く生きていくのよ
と、願って止みません…








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